偏差値の奴隷、そろそろやめない?受験の“意味”は別にある

こんにちは!JR城陽駅から徒歩1分の個別指導ゴーパスです。
今日はタイトルにもある通り、「偏差値やテストの点数は高いほど良い」、「高収入=幸せ」という思い込みを一度手放して、受験の“意味”を問い直すお話をします。

まずゴーパスの結論から。
偏差値はひとつの物差し道具。指標でしかありません。良い悪いも偉い偉くないも本来はないのです。
あなたの価値はあなた自身で決められます。
数字があなたの価値を決めることは絶対にありません。数字は無機質な指標でしかないのです。

偏差値と受験の“意味”を問い直す

偏差値はコンパスでしかない

受験の意味は「最高偏差値を獲ること」ではなく、望む未来に近づく通行手形を手に入れること。同じ60でも、Aさんにとっては「看護の道に進める十分条件」、Bさんにとっては「研究への切符の途中駅」。数字の“意味”は人によって変わります。

何のためにその学校に行くのか」が大事なのではないでしょうか。
・資格や実習など必須条件なのか
・環境や刺激など加点要素なのか
この区別がつくと、“一番上”やとにかく高ランクを盲目的に追いかける疲れから解放されます。

なぜ“数字だけ”にしないのか

もし「偏差値が高い=偉い、低い=ダメ」が真実なら、東京大学理科Ⅲ類以外はすべて無価値になってしまいます。そんな世界を想像してみてください。地獄ではないでしょうか。

また、収入が高いのが幸せ、高収入ほど偉いという世の中だったらどうでしょうか。
一部のIT企業や商社や投資銀行、または公認会計士や医師などの高収入な専門職、会社役員はたくさんお金がもらえるから偉い、低収入な仕事はえらくないという考え方です。

現実はこのような価値観の人ばかりなのでしょうか?
いいえ、そうではないはずです。

確かにお金はあればあるほど良い、幸せはお金で手に入れられるという価値観の人もいるはずです。

しかし、幸せの尺度は人それぞれです。あなたが数字が大きいほど絶対良いという考え方でないなら、人生をひとつの定規、数字、価値観だけで測ると幸福から遠ざかってしまうかもしれません。

極端思考の落とし穴

「結果が出せないなら、やっても意味がない」
この思考法は、背中に乗る見えない重りです。重りをつけたまま走ると、挑戦そのものが嫌いになります。挑戦は成果だけではなく、自分の殻を破る体験にこそ意味があるのではないでしょうか。

点が伸び悩むときこそ、「今日は昨日より5分長く集中できた」「解けなかった問題ができた」など自分の納得感や成長の実感が増えることに目を向けましょう。


“数字依存”が生む見えない壁

ありがちな誤解3つ

  1. 偏差値=人格評価
     答案の右上の数字が、そのまま自己価値になる錯覚。「今日は50だから自分は50点の人間だ」。そんなわけありません。
  2. 結果が出ない=意味がない
     点が動かない期間は、知識が土の中で根を伸ばしている時間。見えないだけで、確実に進んでいます。
  3. 高収入=幸せ
     収入は大事かもしれません。でも、“幸せの指標”は複数あるのです。決してお金だけではありません。

こうした誤解は、受験の意味を「数字で勝つか、負けるか」の二択に変えてしまいます。二択になると、負けが怖くて挑戦を避ける。結果、勉強して伸びる機会や学ぶ機会を失ってしまうこともあります。

比較文化とSNS、単一軸のものさし

受験期ではスマートフォンの通知が鳴るたび、誰かの合格・高得点・合格校の情報が飛び込んできます。部屋の照明やスマホの光で昼のように明るくても、心は夜

人は比較に弱い生き物です。比較→焦り→自己否定→学習回避のループに入ると、手を動かす前に心が折れる。ここで必要なのは「比べる相手を変えること」。

昨日の自分と比べる。“演習量・復習間隔・睡眠・質問回数”など、自分でコントロールできる指標に視点を移す。

合格必要ラインと“納得曲線”は別もの

合格に必要な学力は学校ごとにほぼ一定です。(医学部など除いて)

一方で、納得や幸福のグラフは人によって大きく異なります。

Aさんは60で満ちる。Bさんは55で満ちるが、空いた時間を部活や探究に投資してさらに輝く。

Cさんは65が必要だけれど、道中で身につけた計画力や根気がその先の大学生活で効いてくる。

同じ偏差値でも“意味”は違う。だから、偏差値を上げるだけの受験から、自分の納得を求める受験へと変えたほうが幸せになる可能性は増えると考えています。


受験の意味は人それぞれ

偏差値や大学ランクだけが全てではありません。

自分の価値観や目的に合った進路を選ぶのがベストの選択です。

東京一工、旧帝大、早慶上智、MARCH関関同立など高偏差値、高ランクの大学を受験すること、合格に向けての受験勉強にピンときていないなら、再考するほうがいいのかもしれません。

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