内申点を上げたい中学生へ|高校受験で損しないためにできる”こと】

高校受験のカギを握る“内申点”とは?

高校受験で志望校の合否を分ける1つの要素である“内申点”。通知表に書かれる「評定」の合計が、この内申点です。

京都府の公立高校入試では、前期選抜の場合通知表の評定(5段階評価)9教科分を合計した「135点満点」、中期選抜の場合はさらに実技教科を2倍した195点が内申点になります。

使用されるのは1年生2年生の学年末の評定と、3年生の評定は前期選抜の場合2学期末、中期選抜の場合は学年末です。

公立高校の試験は「本番の点数」+「内申点」で合否判定が行われます。

言い換えれば「入試の点数が良くても、内申点が低ければ落ちる」なんてこともありえます。

私自身、内申点には泣かされた過去があります。中期選抜では合格者の試験本番の点数を20点以上も上回っていましたが中学2年生時の内申点が低く足を引っ張られることとなりました。

では、この重要な内申点はどうすれば上げられるのでしょうか?

今からできる対策を、具体的に紹介していきます。


“まだ間に合う”内申点アップ術

定期テスト対策の重点配分

まずは何より「定期テストの得点アップ」が最優先です!

とくに5教科は定期テストの重要度が高いです。

英語も数学も国語も理科も社会も全部がんばる!
というのがもちろん理想ではありますが、全部やりきる!80点以上を取るというのが難しい場合の方法をご紹介します。

それは、苦手教科をある程度捨てて「取れる科目に注力」することです。

評定のつけられ方はテストの点数がすべてではありませんが概ね点数と評定はこのような関係です。
(平均点や中央値、知識技能や思考判断表現の点数の取り方などによって変わります。また、提出物の完成度や出席日数、授業態度によってももちろんかわります)

25点以下→1
26~40点→2
41~70点→3
71~85点→4
86点以上→5

2年生や3年生に上がると、これまでのテストの経験があるため「自分はどれぐらい勉強すれば何点台を取れるのか」ざっくりわかっているはず。

テストの点数ではなくその先の評定や成績に目を向けるなら、頑張って頑張って頑張っても70点に届くかどうかの科目はある程度捨ててしまって他の科目で80点以上を目指すというのもひとつの戦略です。

ただし、点数だけでなく「提出物」や「授業中の態度」も重視されるのが中学校の成績の特徴。

テスト対策と同時に、提出物は丁寧に、期限を守って出すようにしましょう。

実技教科の評定を上げるポイント

実技教科で評定5を取ると、内申点全体が一気に上がることもあります。

たとえば、苦手な英語や数学で3や4しか取れない場合でも、家庭科・音楽・技術などで5を取ることでトータルが底上げされるのです。

レポートや実技、授業態度などで高評価を得やすいため、「狙いどころ」です。


日常の姿勢も評価対象に!先生に好印象を与える行動とは?

授業中の態度・提出期限・提出物の質をどう高めるか

先生は「テストの点数」だけでなく「日頃の学習態度」をしっかり見ています。

  • 授業中の私語をしない
  • 挙手や発言に積極的になる
  • ノートを丁寧に取る
  • 提出物の締切を守る
  • 字を丁寧に書く

こうした当たり前のことを当たり前にやるだけで、評価は変わってきます。

やってはいけない言動(内申を落とすNG例)

  • 提出物の未提出や遅延
  • 授業中の居眠りや私語
  • 忘れ物を繰り返す
  • 不愛想な態度

これらは先生にマイナス印象を与える典型例。

「やる気がなさそう」「不真面目」と判断されたり、先生からの心象が下がると3と4、2と3など成績の分かれ目の際にマイナスな評価を受けてしまうこともあるでしょう。


内申点を稼ぐのは難しい…そんな時の裏戦略

検定・資格の取得(英検・漢検など)で補う方法

都道府県や私立高校によっては、英検・漢検・数検などの検定(3級以上)を持っていると加点対象になるケースがあります。

とくに準2級以上であれば、「努力を続けている証拠」として高く見てもらえることも。

内申点で不安がある人ほど、検定を“保険”として受けておくと安心です。


保護者の方へ:内申点を支える家庭の関わり方

応援スタンス・スケジュール管理のサポート

保護者や家族からの何気ない一言で、お子さんのやる気が上下することもあります。

  • 「あの高校に行ってほしい」と言いすぎない
  • 結果より“過程”を褒める
  • スケジュールを一緒に立てて伴走する

こうした関わりが、内申点アップに繋がるモチベーションになります。

先生との面談・進路相談での立ち回り方

学校の先生は、家庭の協力的な姿勢に対して安心感をもちます。

面談時には、

  • 子どもにどんなサポートをしているか
  • 高校選びの方針
  • 勉強の取り組み状況

を具体的に話せるようにしておくと、信頼関係を築きやすくなります。


高校受験は内申に左右される

3年生にとってはこれからの約半年間が内申点アップの最後のチャンス。

この時期に「どれだけ本気で動けたか」が、入試の本番点数以上に結果を左右することがあります。

提出物の完成度を高くして出す。テストできちっと高得点を取る。出来る限り出席して授業中の私語や居眠りに気をつける。

未来の勝利を掴むために今できる一歩を進んでいきましょう!

1年生2年生は受験までまだまだ時間があります!

受験勉強!と言われてもピンと来ないでしょう。それでも得意教科のテストや提出物を頑張って評定を今より1でも2でもあげる。1や2になってしまった科目を3に戻せるよう努力するなど出来ることからコツコツ進めていきましょう!

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