【後編:関関同立・産近佛龍はいかに!?】THE 日本大学ランキング2023について思うこと!

こんにちは!城陽駅徒歩1分の個別指導ゴーパスです!

本日はタイトルにもある通り、「THE 日本大学ランキング2023」についての内容となっています!
先日、2023年版が発表されたところですので、このランキングについて思う節を綴っていきます!

こちらは「後編」となります!
是非前編もご覧ください!!→【前編:関関同立・産近佛龍はいかに!?】THE 日本大学ランキングについて思うこと!

では早速始めていきましょう!!!

▶目次

1. 前編の振り返り
2. 全体のランキングについて
3. 関関同立・産近佛龍のランキングについて
4. まとめ
5. その他の記事


▷1. 前編の振り返り

前編では以下の3つのことに関して、事実を中心にお伝えしました!

THE 日本大学ランキングそのものに関する説明
国公立・私立大学それぞれの上位10校の紹介
関関同立・産近佛龍それぞれのランキングの紹介

この記事の本題は、ランキングという「事実」に対する「解釈・主観」になります!

前後編に分けましたので、勿体ぶることなく早速お伝えしていきますね!


▷2. 全体のランキングについて

前編では以下の図のように、国公立・私立大学ともに上位10校のみ紹介しました!

<国公立大学 上位10校>

<私立大学 上位10校>

ここから様々な切り口から思うことを綴っていきますが、この上位10校に限った話ではありませんのでご安心ください!また、一部批判的な言及をすることもあります。ご了承ください。
具体的には以下の3つのことに言及していきます!

① 「教育力」とは
② 指標のアンバランスさ
③ 偏差値との相関

① 「教育力」とは

THE 日本大学ランキングでは、「大学の教育力」に焦点を当て、教育力の高さを国内外に発信していくことを目的としていることを 前編 にてお伝えしました。しかし、教育力とは一体何なのでしょうか…?

Ⅰ. 学生目線と教授目線の差異
Ⅱ. 教育力のものさしの難解さ

Ⅰ. 学生目線と教授目線の差異

そもそも、大学での「教育の構造」を考えてみましょう!
学生は「教育を受ける」側、つまり、ニーズ(需要)がある立場になります。教授は「教育を施す」側、つまり、シーズ(供給)をする立場になります。

つまり、「大学の教育力の高さ」というのは、「学生が求める教育の形」と「教授が求める教育の形」の総合点から構成されるのが自然だと言えるのではないでしょうか…!

ここで言う「教授」は、ある意味では学会、そして世界からの評価を求める節がありますので、実質的には「国が求める教育の形」という表現の仕方が近いでしょう。

ではここで、このランキングの指標を振り返ってみましょう。(前編から確認もできます!)
どうでしょうか…?ほとんどが「教授・国が求める教育の形」から成る項目となっていませんか…?学生側の評価項目もあるものの、こちらも項目としてアンケートを回収する側が作成している以上、学生の本質的なニーズとはかけ離れた評価項目になっていると考えられます。

つまり、学生側のニーズを排斥した結果=教授・国が求める教育の形を満たしている大学が「教育力が高い」という評価を受けるランキングになっていると言えます。これを一概に批判するつもりはありませんが、大学教育の本質を再度見直し、どこにあるのかを考える必要性はあるのではないでしょうか。

Ⅱ. 教育力のものさしの難解さ

これは I で述べたことにも通じます!やはり、大学における「教育力」をどのようなものさしで図るのか。つまり、どのような指標を以て観測するのかということは非常に難解です。

大学は高等教育機関であるものの、教育機関であると同時に研究機関でもあります。そのため、余計に指標が難しくなっていると感じます。

しかし、先も述べたように、学生の本質的なニーズ、つまり「大学(及び大学教育)」に求めているものを再度見直し、それらを指標に組み込む必要性はあるのではないでしょうか…?

時代が移り変わる中で、「大学進学」への価値観も大きく変化してきています。
古は超優秀な人や家系が関係し、ごく一部の人間しか通えないような聖域でした。しかし、時代の変遷の中で、男子や女子といった性別の垣根も超えるようになり、今や「とりあえず大学に行く」「大学生を楽しみたい」「就職のために」といった「学生のニーズ」も強くなってきています!

現代で測定するからこそ、この一見「教育力」とはかけ離れているようなニーズすらも、現代社会に合ったデータを算出する上では重要な指標だと考えています。

であれば、就職に向けたサポート体制であったり、学生生活を楽しく過ごせるような部活動やサークル活動の多様性キャンパスの整備整頓なども、指標としては「実は」大きな割合を占める一因ではないでしょうか。

Ⅰ. 学生目線と教授目線の差異
Ⅱ. 教育力のものさしの難解さ

で述べてきたように、本質的な教育力の測り方を考えることが、同時に教育力そのものの適切な測定につながるのかもしれませんね!

② 指標のアンバランスさ

とも通じますが、指標が少しバランスが悪いように思えます。

具体的には、「国公立大学」と「理系」が優遇されやすいものとなっています。

項目内では、学生数の多い私立大学の得点が下がりやすいものもありますし、そもそも理系の研究の方が評価される構造上、どうしても国公立大学が高いランキングになります…。
具体的には、京都工芸繊維大学長岡技術科学大学豊橋技術科学大学などの理系大学が、所謂有名私立大学などよりも高いランキングを叩き出しています!

一方で、国際性という項目は、私立文系が有利に出やすい部分もあります!しかし、それを鑑みても全体的見ると、大学の種別では「国公立大学」、そして文理では「理系」が有利になりやすい評価項目になっているので、アンバランスだと言えると思います。

(※文理を均等に評価するのは難しいので、致し方ない部分はあるかと思います!)

③ 偏差値との相関

やはり偏差値との相関は見られますね!国公立大学は見かけ上の偏差値以上の難しさがありますし、理系も同様です。もちろん、全体11位(国公立大学10位)の広島大学や、全体10位の国際基督教大学などは、偏差値以上に健闘しています!

一般的に、大学受験では「偏差値至上主義」のような側面が強いため、それ以外の指標で評価されているのは、多くの学生にとって視野を広げることができるので、非常に意義があると言えるでしょう!

① 「教育力」とは
② 指標のアンバランスさ
③ 偏差値との相関

以上3つのことについて思うことを綴ってきました!
批判的な部分もありますが、議論の余地があるというのは非常に建設的で良いことだと思っています!その上で、単なる偏差値や学力の側面以外からのランキングということで、学生に新たな視点を与えてくれるはずです!


▷3. 関関同立・産近佛龍のランキングについて

前編では以下の図のように、関関同立・産近佛龍のランキングも紹介しました!

<関関同立>

<産近佛龍>

それぞれについて以下の3つのことに言及していきます!

1. 立命館大学の下剋上
2. 近畿大学の躍進
3. 受験界への変化

1. 立命館大学の下剋上

立命館大学は関関同立の2,3番手に位置していますが、このTHE 日本大学ランキング2023においては、関関同立内で堂々たる1位となっています!

各項目においても関関同立のトップです!まさに下剋上と呼べるのではないでしょうか!

立命館大学は研究にも力を入れていますし、国際色も豊かです!数年前、「立命館からアメリカ大統領を」という非常にインパクトのある広告を出稿したことからも読み取れますよね!

2. 近畿大学の躍進

近畿大学は産近佛龍のトップに君臨していますが、このTHE 日本大学ランキング2023においては、産近佛龍内で予想通り1位となっています!さらに、関西大学をも食う勢いを順位からも感じますね!

巷では、「関関同立」から「関関近立」という呼称へと変化させた方が良いのではとも言われていますね…!

近畿大学は関関同立・産近佛龍の中で唯一「医学部」を有していますし、「マグロ大学」という呼称もあるように研究でも成果を残しています!近年は、広告に非常に力を入れており、大手広告代理店の電通とタッグを組み、例年様々なインパクトのある広告を出稿していますね!

大学の勢いからも分かるように、やはり近畿大学は産近佛龍の中では断トツ、関関同立にも迫っていますね!

3. 受験界への変化

1. 立命館大学の下剋上
2. 近畿大学の躍進

で大学の力量が垣間見えましたが、このランキングは受験界に変化をもたらしているのでしょうか…?

つまり、立命館大学が関関同立で最人気になったり、ダブル合格をした際に、関西大学ではなく近畿大学に進学する人がいるのでしょうか。

結論、そのような人は限りなく0に近いです…。つまり、大学ランキングでの順位は、現状は受験界には変化をもたらしていないことが分かります。

近畿大学は人気急上昇で、受験者も日本一に躍り出ることもありますが、これは大学ランキングは関係なく、単に広告の力や入学式・卒業式の話題性だと考えられます。

教育力の発信ができていてもなお、やはり現状の大学受験界では偏差値至上主義という側面は否めないですね…。

関関同立・産近佛龍編は、感想を述べるだけのような形になってしまいました…。
以上で終了とします!


▷4. まとめ

今回は、前後編にわたって「THE 日本大学ランキング2023」について、思う節を綴りました!

ランキングを真に受ける素直さも必要ですが、「なぜランキングが高いのか」という観点にも目を向けてみることで、大学に対する視野の広がりにもつながるはずです!

偏差値至上主義を否定するつもりはありませんが、偏差値だけがすべてではないのが大学です!このランキングが皆さんの大学選びの新たなきっかけになるかもしれません!

この記事を読んで、個別指導ゴーパスに興味がわいた方は、是非ご連絡ください!

前編・後編にわたって最後までご一読いただきありがとうございました!


▷5. その他の記事

ぜひ以下の記事にも目を通していただけると非常に嬉しいです!

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