【産近甲龍志望】夏休み明けに合格圏に入るための英数国の具体的目標ライン

こんにちは!JR城陽駅徒歩1分の個別指導塾、ゴーパスです。

いよいよ夏休みがスタートし、受験生にとっては“正念場”の時期がやってきました。

「夏休み、何をどこまでやればいいのか分からない…」
「頑張ってるけど、このままで本当に間に合うのか不安…」

そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

だからこそ、今回のコラムでは産近甲龍(京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学)を志望する受験生に向けて
「夏休み終了時に、英語・数学・国語でどこまで到達すべきか」を、具体的な数値と基準で徹底的に解説していきます。

ポイントは、ただの「理想論」ではなく
「最低限クリアしなければならない“必達ライン”」と
「合格をより確実にする“理想ライン”」の2段階に分けて考えることです。

受験以外についてもそうですが、目標設定する際は達成時期と同時に「必達ライン」と「理想ライン」の2つを設けておくのがオススメです。

ではまずは英語から、具体的にどこまで仕上げるべきか見ていきましょう!

英語の必達ラインと理想目標

産近甲龍合格を目指すなら、英語は夏休みで“基礎の完成”が絶対条件。
この段階で英語が仕上がっていないと、秋以降に数学・国語や3教科目(社会や数学、理科など)の対策に割ける時間が足りなくなるからです。

ここでは、「必達ライン(最低限クリアすべき基準)」と「理想ライン(合格がグッと近づく目標)」を具体的に示します。

英単語|必達は1500語・理想は派生語まで

必達ライン(最低限)

システム英単語なら【1200番】まで暗記

ターゲット1900なら【1500番】まで暗記

暗記の基準は1単語につき「0.1〜1秒以内」で意味が出てくる速さです。

イメージはapple→りんご、school→学校と脳内で再生される早さで言えるようになるレベルの暗記です。

「1単語1訳」で単語帳の90%以上をこのスピードで即答できる状態が最低ラインです。

理想ライン(できればここまで)

システム英単語なら【多義語184語(5章)】まで習得

ターゲットなら【1500番までの派生語・関連語】もカバー

英文中で単語の意味が自然に思い浮かぶようになる段階です。

システム英単語の4章(1701以降)や、ターゲットの1501番以降の英単語の頻出度は下がるため、産近甲龍第一志望の方は覚えておく必要はありません。後述する数学や国語の勉強についても理想ラインまでできている人だけ検討してください。

★ここがポイント★
夏の終わりまでに英単語は「見た瞬間に意味が浮かぶ」レベルまで仕上げましょう。
スピード重視で、意味を瞬時に出せる状態を最優先しましょう。意味をすぐに思い出せるぐらいまで仕上げなければ長文読解では役に立ちません。

まだ全然英単語を覚えらていない受験生は以下の記事の方法で、早急に仕上げていきましょう!

ゴーパスの絶対覚えられる英単語暗記方法

英文法|基礎文法の完全理解+応用文法の習得

必達ライン(最低限)

中学〜高校1・2年生レベルの英文法と会話表現を暗記する。

推奨参考書は以下の3冊です。これらのうち、大岩のいちばんはじめの英文法ともう1冊には取り組んで必ず即答できる内容を抑えてほしいです。

◯大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎英文法編)

◯肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本

◯英文法基礎パターンドリル 

必ず即答できるべき内容(例)
※これが5秒以内に答えられればOK

・自動詞・他動詞の違い
・「If I were rich, I could buy a car.」の和訳
・「As I was tired, I wanted to sleep.」を分詞構文で書き換え
・SVOOの文型で使う動詞を4つ挙げる

理想ライン(できればここまで)

上記の必達ラインに加えて、「肘井学の読解のための英文法」を習得済み

UPGRADE・VINTAGE・Next Stageの文法・語法・会話表現を一通りマスター

どの問題集でも8〜9割は安定して正解できる状態

優先順位は会話表現≫≫≫文法>語法です。

★ここがポイント★
英文法は「解けること」よりも「瞬時に使えること」が重要です。
夏休み中は“暗記”と“反復”を最優先に、頭で考えずとも答えが出るレベルを目指しましょう。

英語長文|まずは簡単な問題で75%以上の正答率を

必達ライン(最低限)

英語長文の基礎レベルをスタート(難問や超長文は一切不要)

推奨問題集:Solutionシリーズ

Solutionレベル0とレベル1を解き始める。

夏休み明けまでに長文演習に必ずしも入れなくて構いません。英単語と英文法、肘井学の読解のための英文法の学習が終わっていない人はそちらの必達ラインをクリアしましょう。

それらが終わり次第、Solutionレベル0→レベル1へと入りましょう。

理想ライン(できればここまで)

レベル1までの長文は時間制限アリ、初見で7割以上を安定して取れる。

内容把握に時間がかからず、問題にスムーズに取り組める段階

ここがポイント
夏の段階で「英語長文が苦手」という意識をなくしておくことが狙いです。
難問は後回しでOK。「まずは読めるようになる」ことを最優先にしましょう。


英語を「夏にどこまで積み上げるか」が、産近甲龍合格における最大の分岐点です。
公募推薦を受験される方は、英語+数学または国語の勝負になるはず。

受験において最重要科目である英語の基礎事項を徹底的に覚える、そして長文演習へと入っていけることをゴールに夏休みを過ごしていきましょう!

数学の必達ラインと理想目標

数学における必達ラインと理想ラインは非常に明確です。文系数学、理系数学に分けて話していきます。

文系数学

必達ライン

サクシードや4STEP、3TRAILなど学校配布の問題集について「A問題」、「基本問題」なら自力で何も見ずに(ⅠAとⅡの範囲なら)解ける状態。

特に以下の単元のA問題をやってみて、3~5分以内で正答までたどり着けるなら必達ラインはクリアです。

・二次関数の最大と最小を求める問題
・余弦定理と正弦定理の問題
・標準偏差を求める問題
・円順列とじゅず順列
・反復試行と独立試行の問題
・解と係数の関係
・軌跡と領域
・3次関数のグラフと増減表
・定積分と面積

まだ全然出来ていない、勉強が進んでいない人は白チャートや入門問題精講から始めていきましょう。

数学にあまり時間を割く余裕がない人は入門問題精講を、他の科目と時間に余裕がある人は白チャートの例題を進めていきましょう!

理想ライン

上記に加えて、ベクトルと数列のA問題が解ける状態が産近甲龍合格を志す文系受験生が夏休み終了時点で目指すラインです。ベクトルは空間ベクトルや位置ベクトルの問題、数列では∑の計算と漸化式のA問題が解けるようになれば十分と言えます。

理系数学の場合

必達ライン

理系数学の必達ラインは文系数学の理想ラインと同様です。

理想ライン

上記の必達ラインに加えて教科書傍用問題集であるサクシードや4STEP、3TRIALなどのA問題をⅠAⅡBⅢCすべてについて解けるようになるのが理想です。以下の単元のA問題がすぐに解けるのであれば大丈夫でしょう。

・関数の極限
・指数対数の微分
・合成関数の積分
・部分積分法
・絶対値を含む定積分
・ド・モアブルの定理
・複素数平面上の一直線・垂直条件
・双曲線の方程式の決定
・曲線の媒介変数表示

現代文の必達ラインと理想目標

必達ライン

現代文は高校受験レベルの問題はほとんどすべて解ける+わかるということを前提としてしています。

そのうえで絶対にやるべきことは漢字と語彙力の底上げです。

漢字マスター1800、入試に出る漢字と語彙2400、基礎からのマスター大学入試漢字TOP2000など大学受験に対応出来る漢字の参考書の基本までを仕上げましょう。漢字は書けるようになること、読めるようになること、見て意味がわかるようになることがゴールです。

語彙力アップにむけては「中学生レベル」の参考書から始めましょう。

「中学生のための 語彙力アップ 厳選1000語」
「15歳までに知っておきたい言葉1800」
「中学 国語力を伸ばす語彙1700」

上記3冊中、お好きなものを選んで8~9割覚えられれば十分です。中学生に向けた参考書ではありますが大多数の受験生は掲載されている多くの言葉の意味を説明出来ないでしょう。

大学受験レベルの参考書に入るまえに必ず3冊のうちどれかを使って語彙力を鍛えましょう。

理想ライン

現代文は必達ラインを超え次第、ドンドン問題演習へ進んでいきましょう。

夏休みでは基本レベルである現代文へのアクセス、現代文レベル別問題集のレベル1や2、現代文ポラリス①のいずれかを2~3日に1題ずつ解いていきましょう。

現代文の優先順位は古文よりも低いため、古文の理想ラインを突破し、英語にも余裕が出来たら現代文の演習をスタートするという流れで進めるのがオススメです。

文系受験生の夏休みの学習重要度は英語≫≫古文>現代文です。

古文の必達ラインと理想目標

最後は古文について話していきます。

必達ライン

◯300単語~400単語の単語帳を1冊仕上げる。
◯用言と助動詞の活用や意味を暗記する

古文単語帳はゴロゴ古文単語、古文単語330、重要古文単語315などなんでも構いません。

こだわりがなければ、学校で使用しているものを覚えていくのがいいでしょう。

産近甲龍を目指している受験生は(相当古文で差をつけたい受験生以外は)古文単語FORMULA 600やグループ30で覚える古文単語600など量が多いものは避けるのが無難です。

古典文法は、「富井の古典文法をはじめからていねいに」や「岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本」を読みながらインプット。並行してなにか薄めの文法問題集を1冊仕上げましょう。絶対に古典文法でやるべきことは、「助動詞の活用と意味すべての暗記」と用言の活用となににつながるのかの理解+暗記です。参考書を読み進めるのと問題集を仕上げることに加え、これら2つだけは絶対にこの夏休みでやっておきましょう!

理想ライン

上記必達ラインに加えて、敬語や助詞の暗記と助動詞を使い分け識別出来るようになること。古文常識を学習しておくのが理想ラインです。夏休み中に古典でインプットしておくべきことをすべて終わらせられれば一般選抜や公募推薦に間に合わせることが出来ます!

古文単語、古典文法、古文常識の3つが仕上がった方は、「岡本梨奈の古文ポラリス1」やレベル別問題集のレベル1など、基本レベルの演習問題集を週に2~3題ずつ進めていきましょう!

今回は、産近甲龍志望者に向けて、「夏休み終了時に英語・数学・国語でどこまで到達すべきか」を、具体的な数値と基準で徹底的に解説してきました。

「夏を制する者が、受験を制す」。
「夏は受験の天王山」
これは本当に誇張ではありません。
順調に勉強を進められている受験生はさらに加速させ、出遅れている受験生は最低でも受験の主要教科である英語+数学か国語のどちらかの必達ラインまでは進めていきましょう!

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