【指定校推薦に落ちた君へ】まず“受験校×方式”を決める→公募・一般で合格する現実的なプラン
指定校推薦の校内選考に落ちた——その悔しさのまま止まるか、ここから“受験生”として走り出すか。
胸がぎゅっと痛む。1年生のころから定期テストや提出物を積み重ね、届きそうだった指定校推薦が指の間からこぼれ落ちた。そんな感覚ではないでしょうか。
悔しいし悲しい。自分の気持ちを受け止めてください。
しかし、辛くても悲しくても大学受験は待ってくれません。
文化祭や体育祭が9月~10月とありますが、ここからは「感情」ではなく「具体的な行動」で取り返さなければなりません。
この記事は、いまこの瞬間から前を向くための具体的な一歩をあなたに示します。
まず「受験校×受験方式」の決定
いま一番大切なのは、志望校と受験方式(総合型/公募推薦/一般選抜)を決めることです。
ここが曖昧なままでは、何をやればいいかもわかりませんし、勉強の量も質もブレます。
締切・出願条件・必要科目を先に固定し、逆算でカレンダーに落とし込む。ここまでが“スタートライン”。特に総合型選抜の場合は多くの大学で期限ギリギリです。この記事を読んでくださっている時点で締め切られている大学も多いことと思います。すぐに行動へ移さなければいけません。

あわせて明言しておきます。ここから先の学習パートは「公募推薦・一般選抜を検討している人」かつ「ここまで受験勉強に十分な時間を割けてこなかった人」向けの、最速で追いつく現実プランです。
夏から一般選抜や公募推薦入試に向けての勉強を進めている人は、読み飛ばしてOKです。
受験方式について
- 総合型選抜
出願要件(評定・科目・課題)を確認し、締切から逆算して準備を即スタート。 - 公募推薦・一般選抜
同系統出題の大学を縦に並べ、同じ勉強が複数校に効く併願設計に。
努力を否定された気がして辛い
「1年生からずっと頑張ってきたのに、何が足りなかったの?」
「周りは喜んでいる。正直、教室にいるのもしんどい。」
「何から手をつければいいのか分からない。」
気持ちはわかりますが、まずは落ち着こう。合否はあなたの人格や努力の価値ではありません。けれど現実は厳しいです。
9〜10月は他の受験生が“夏の必達ライン”を終えて、過去問や問題演習に入り始める時期です。
ここで止まると差は広がる一方。だからこそ、“やる順番”と“やること”を決めて、進み始めましょう。

指定校推薦の校内選考に漏れた受験生がこの時期にやってしまいがちな落とし穴3つを列挙します。
よくある落とし穴
- 情報収集だけで日々が過ぎる:資料を読み漁っても点数は上がりません。
- 得意科目だけ触って安心:気持ちよくなるだけで合格には遠回りなことも。
- 過去問演習に入る:基礎を放置したままでは効果が薄い。
——処方箋はシンプルです。基礎を“即答”レベルにし、出願方式に合う演習へつなげよう。
10月初旬にライバルの8月に追いつく
一般選抜や公募推薦をゼロから目指す方向けにここからは話していきます。
すぐにライバルへ追いつきたい気持ちから、過去問演習や長文読解などの演習から勉強を開始したいかもしれませんがそれは悪手です。問題傾向を掴むこと、自分の学力を知る以外の意味での演習は、基礎を積み上げてきていないなら無意味です。9月から10月初旬までは、基礎のインプットに全エネルギーを集中させましょう。

基礎のインプットにおいてのポイントは即答できること。迷いなく答えを出せる、言えるようになるまで何度も何度も繰り返そう!ここからは具体的な勉強内容に触れていきます。
英語(最優先)
① 単語:1単語1秒以内で言えるように
・システム英単語なら【1200番】まで
・ターゲット1900なら【1500番】まで
暗記の基準は1単語につき「0.1〜1秒以内」で意味が出てくる速さです。
イメージはapple→りんご、school→学校と脳内で再生される早さで言えるようになるレベルの暗記です。
「1単語1訳」で単語帳の90%以上をこのスピードで即答できる状態が最低ラインです。

② 文法:5秒以内に答えられるように
中学〜高校1・2年生レベルの英文法と会話表現を暗記して、5秒以内に言えるようになりましょう!
推奨参考書は以下の3冊です。これらのうち、大岩のいちばんはじめの英文法ともう1冊をやりとげよう。
◯大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎英文法編)
◯肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本
◯英文法基礎パターンドリル
必ず即答できるべき内容(例)
※これが5秒以内に答えられればOK
・自動詞・他動詞の違い
・「If I were rich, I could buy a car.」の和訳
・「As I was tired, I wanted to sleep.」を分詞構文で書き換え
・SVOOの文型で使う動詞を4つ挙げる
答えられないものがあれば、戻ってやりなおしです!

③ 長文:問題の前に和訳から
長文は単語と文法を習得してから入りましょう!
その後は英語長文ポラリス0、英語長文Solution0、英語長文レベル別問題集の3など、簡単な英語長文問題集の演習から始めます。9月25日~9月30日の間に長文へと入れればなんとか公募推薦までに英語を形にすることも可能です!
英語長文問題集の各長文には制限時間がついていますが、完全に無視してください。
演習時は全訳をなんでもいいので紙に書いてから進めます。和訳が書けたらだれかに見てもらい(◯✕だけでも)、何度も直して日本語訳を完成させてから問題演習に入って下さい。
徹底的に頭をつかって演習することが大切です。なんとなく問題をやるのではなく、脳みそを全開フルパワーで動かして全訳してから取り組んでいきましょう!

数学と国語も並行して
最重要科目の英語と並行して、文系受験生の場合は国語(特に古文)、理系受験生の場合は数学も仕上げていきましょう。
“やる順”チェックリスト
まず「受験校×方式」を決める——からの実務手順。締切から逆算して“今日やること”に落とし込みます。
総合型選抜(AO入試)
- 出願要件の確認(活動・評定・課題)→足りない場合は他大学検討
- 志望理由は「学部で学びたいこと→自分の経験→将来像」を一本線で考えられるか?
- 小論文は過去問3年分→頻出テーマの型化→反復練習
- 面接は想定質問3本柱(志望理由/高校での学び/入学後の計画)を1分/3分版で用意
公募推薦(関西私大)
- 配点と合格最低点の確認
- 過去問1年分で難度・頻出分野を把握
- 学部学科を決めて勉強開始
一般選抜
- 第一志望の過去問に10月末で初接触(合格点までの差を可視化し計画を立てる)
- 併願は同系統出題の大学を縦に並べ、同じ勉強が効くラインナップへ
- 演習を本格的にスタートするのは11月以降。

完璧より“今日の一歩”。逆転は、ここから始まる
指定校の校内選考で選ばれなかったのは仕方ありません。切り替えて次へ進み出しましょう。
まずは受験校と受験方式の決定。決めたら、英語の基礎定着と→数学もしくは国語のインプットを並行し、9月〜10月で先を走っているライバルの“8月ライン”に追いつく。
大丈夫、今日始めた人が、今日から変わる。一歩一歩前へ進んでいこう。

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