I am play tennis.と書いていたら要注意!
お子さんが持ち帰ってきた英語のテスト。点数だけを見て「まあまあ取れてるな」と安心していませんか?
もし、答案用紙のなかにこんな英文が書かれていたら、赤信号のサインかもしれません。
「I am play tennis.」
「Are you like English?」
単語は合ってるし、ちょっとしたケアレスミスでしょ?と思うかもしれません。
しかし実はこれ、中学英語において危険な状態(=英語難民の一歩手前)なんです。
この間違いは、「be動詞と一般動詞の区別がついていない」という英語の根幹のルールが抜け落ちている証拠です。
お子さんは英語を理解して書いているのではなく、知っている単語をなんとなくパズルみたいに並べて「英語っぽい雰囲気」を作っているだけかもしれません。
なぜ、こんなことが起きてしまうのでしょうか?
それは、今の中学英語が、一昔前と「全く別の科目」と言っていいほど、難化しているからです。
覚える単語は2倍。高校文法も
2021年の学習指導要領の改訂で、中学英語は劇的に変わりました。
昔は中学生の間に1,200単語ほど覚えればよかったのですが、小学校で600〜700語を「すでにマスターしている前提」で中学校の授業がスタートします。
最終的に中学卒業までに覚える単語数は最大2,500語。なんと実質2倍に跳ね上がっています。
さらに、「仮定法」や「現在完了進行形」といった、高校生がヒーヒー言いながら覚えていた文法が、容赦なく中学生に降りてきました。
データが示す隠れ・英語難民
文部科学省の狙いは「知識の暗記」から「知識を活用した思考力・判断力・表現力」へのシフトです。
でも、現実はかなり残酷です。
令和5年度の全国学力テストでは、中3生の英語の平均正答率が「46.1%」まで落ち込みました。
「話す」テストに至っては、なんと6割以上の生徒が0点(全問不正解)という衝撃的なデータが出ています。
中1の最初やテスト範囲が狭いうちは、「丸暗記」でもギリギリ乗り切れます。
だから表面的な点数には最初表れにくいんです。
でも、いざ実力テストや入試で、初見の長文読解や自由英作文が出ると崩壊します。
「I am play tennis.」と書いてしまう生徒は、まさにこの「丸暗記の限界」を迎えつつあるのです。
「作業」を捨て、「思考」をしよう
では、どうすればよいのか。
「なぜここは Are じゃなくて Do なのか?」
感覚で解くのをやめ、文法というルールを論理的に理解する「思考習慣」を徹底するのが大切です。
これには時間がかかります。
でも、考えて理解することを当たり前にしていくことで、初見の長文を攻略出来るようになり、英作文でも正しい文法ルールを知っているので難なく書けるようになるでしょう。
繰り返しになりますが、「テストの点数がそこそこ取れている」という見かけの数字に安心しないでください。
その裏側にある、本当の「理解度」に目を向けること。お子さんの勉強が、ただの「丸暗記の作業」になっていないか。
手遅れになる前に、ぜひ一度、答案用紙の「中身」を覗いてみてください。そこに、お子さんの本当の現在地が書かれています。