受験に“勝ち負け”はあるのか?ブレない自分だけの基準のつくり方

こんにちは!JR城陽駅から徒歩1分、個別指導塾ゴーパスです。

今回は「受験や勉強における“勝ち負け”の基準って何だろう?」というテーマでお話しします。

というのも——
日々、生徒や保護者の皆さんと向き合っている中で、
「第一志望に合格したら勝ち」
「平均点取れなかったら負け」
といった、なんとなくの勝ち負け感覚に縛られている人がとても多いと感じるからです。

でも本当に、それって正しいのでしょうか?


スポーツの世界には明確なルールとゴールがある

スポーツの世界には、明確なルールとゴールがあります。

たとえば

  • 野球なら、「より多くの得点を取ったチームが勝ち」。9回終了時にスコアが高い方が明確に“勝者”です。
  • 100m走なら、「一番早くゴールした人」が勝ち。タイムという数値で順位がすぐに決まります。
  • バスケットボールも同様で、「試合終了時にスコアが高い方」が勝ちと決まっています。

このように、スポーツの勝敗は明確なルールと数値で判断される世界です。

では、受験や勉強の世界はどうでしょうか?


「第一志望に合格すれば勝ち」と思うかもしれません。
でもその第一志望、何番目の成績で受かったのかは意識されないことも多い。
「第二志望に受かったけど成績や学力は大きく伸びた」なら、それは負けなのでしょうか?

また、現役時は全滅だったけど浪人して1年間猛勉強して第一志望へ合格。これは勝ちでしょうか負けなんでしょうか。

テストでも同じです。
100点はたしかに“誰が見ても勝ち”に見えるかもしれません。
でも、95点や90点ではどうですか?
平均点や50点では…?

こう考えていくと、受験やテストの“勝ち負け”は、スポーツほど単純ではないと気づきます。

つまり、勉強における勝ち負けの基準は「絶対的なもの」ではなく、「相対的なもの」なのです。

だからこそ重要なのは、自分自身の中で、何をもって「勝ち」とするのか?という視点・考え方です。

では、そのために何が必要なのか?
具体的に考えていきましょう。

受験やテストには“明確な勝敗ルール”がない

スポーツにはルールブックがあります。ですが、受験やテストにおいては、どこにも「勝ち負けの定義」は書かれていません

第一志望に合格した人だけが勝者?
平均点を下回ったら敗者?
それとも、昨日よりも1点でも多く取れた人が勝ち?

人によって捉え方は様々です。
しかもそれが、自分の中ではっきり定まっていないまま、「なんとなく負けた気がする」「自分はダメだ」と落ち込む中学生や高校生が本当に多い。

だからこそ大切なのは、「自分なりの勝ち負けの基準」を明確にすること
それは、モチベーションを保つ上でも、進路選択や努力の継続のうえでも欠かせません。


自分だけの「勝ち」の定義を決めよう

テストで平均点を超えたら勝ちでもいい。
苦手科目で10点アップしたら勝ちでもいい。
昨日より5分長く勉強できたら、もうそれは立派な“勝ち”です。

「勝ち=100点」「負け=平均点以下」等という固定観念を外して、“目の前の自分”との比較で勝ち負けを決める。

これが、受験における一番確実でブレない“ルール設定”なのではないかと思っております。

たとえば定期テストの目標を「順位で20番上げる」「苦手科目で30点超えを狙う」といった今現在の等身大の自分基準”で設計するのはどうでしょうか。

こうすることで、「勝った」「伸びた」という実感が得やすく、努力の成果を前向きに捉えることができるのです。また、他人と過度に比べて落ち込むこともありません。


「基準がない」ことの危うさ

逆に、勝ち負けの基準があいまいなまま受験勉強を続けるとどうなるか——。

  • 自分よりも成績の良い人ばかりに目がいく
  • 「どれだけ頑張っても届かない」と思い込んでしまう
  • 成果が出ても「まだダメだ」と自分を責めてしまう

これは、勝ち負けの判断基準が“他人”に置かれている状態です。

勉強や受験では、自分で基準を設定しない限り、勝ちが“永遠に訪れない”ゲームになってしまうのです。

だからこそ、「こうなったら勝ち」「ここまで来たら満足」といった明確な線引きを、できるだけ早い段階で決めておくことが大切なのです。

なぜ“自分基準”が受験を強くするのか?

受験生にとって最大の敵は「他人との比較による自信喪失」です。

模試の順位、偏差値、SNSで見かける他人の努力や合格実績。
どれもが、自分を追い詰める材料になりかねません。

そんなとき、自分の中に“基準”があれば、他人に振り回されにくくなります

「今日は英単語を50語覚えられた」
「苦手な数学の応用問題を1問でも解けた」
「部活と両立して1日1時間は毎日机に向かえている」

こういった積み重ねが、“勝てる自分”を少しずつ育てます。

これは、大人になってからの目標設定やキャリア形成にも直結する、非常に重要な「思考習慣」です。


家庭で共有しておきたい“勝ち負けルール”

勝ち負けの基準は、本人だけでなく、保護者や家庭の価値観によっても大きく左右されます。

だからこそ、「何をもって成功とするか」を、家庭で共有しておくことが重要です。

以下具体例です。

  • 「第一志望に落ちても、苦手な国語で40点以上取れたらOK」
  • 「オール4が取れたら、ごほうびに●●」
  • 「平均点+10点を“勝ち”とする」

といった形で、現実的かつポジティブな“勝ちの基準”を話し合っておくことで、ストレスがかなり軽減されます。

反対に、第一志望以外は負け、100点じゃなきゃ意味がない、平均点以下はだめといった“極端な基準”は、努力を否定する結果になりかねません。


ゴーパスが大切にする“目標設定”と“自己比較”

私たちは、「生徒自身の中にある“勝ちの定義”」を一緒に見つけていくことを、何より大切にしています。

もちろん、受験というゲームにおいて、最終的な勝敗は“合格”という結果で見られがちです。
でも、私たちはそれ以上に、

  • 過去の自分より成長できたか
  • やりきったと胸を張れる努力ができたか
  • 後悔のない選択ができたか

という、“主観的な勝利”をたくさん積み上げて送り出すことを目標にしています。

実際、過去の合格者たちの多くが、受験が終わったあとに

「受験勉強を通して甘い自分に勝てました」
「結果以上に頑張ったことが財産です」
と語ってくれます。

それは、受験が“点数のゲーム”を超えて、“人としての成長の場”だった証だと私たちは思っています。


勝ち負けの“ルール”は、自分でつくれる

受験やテストには、スポーツのような明確なルールや勝敗基準はありません。
だからこそ、“自分で決める”ことができるし、決めておくべきなのです。

  • 「昨日の自分に勝てたらOK」
  • 「この目標に届いたら成功」
  • 「家族で共有した“合格ライン”まで届けば十分」

そんなふうに、“自分なりのルール”を持てる人は、受験という長く不確かな戦いでも、最後まで折れずに進んでいけます。

そしてその先にあるのは、「合格」だけではなく、”努力を誇れる“人生の財産”です。

ゴーパスでは、点数だけに縛られない“本質的な成長”を一緒に育てていく指導を行っています。

「うちの子、何をもって頑張ったって言えるんだろう?」
「このままで受験に勝てるのかな…?」

そんな悩みを感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
一緒に、“あなただけの勝ちルール”をつくっていきましょう。

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