中学校1年生の夏休みの勉強方法
中1の1学期が終わろうとしています。
初めての定期テスト、成績はいかがだったでしょうか。
「まあ、80点には届かなかったけど、平均点は超えてるからいいか」
「小学生のときより点数は下がったけど、中学生になったんだしこんなものだろう」
もし、そんなふうに少しホッとしているのだとしたら、立ち止まってください。
中1の1学期のテスト(特に英語と数学)で「平均点やそれより下」というのは、危険なサインの可能性があります。
なぜなら、1学期のテストは中学校3年間の中で「最も点数が取りやすい」テストだからです。
英語なら単語問題や簡単な自己紹介、数学なら正負の数の四則計算、文字式の導入など範囲がせまくカンタンです。
ここで高得点を取れないということは、中学校の勉強の基礎にすでにヒビが入っている証拠。
「平均点が取れているから大丈夫」という油断は、2学期以降に一気に「平均点以下、50点以下」へと沈んでいくきっかけになってしまうかもしれません!!!
2学期から周りに置いていかれず、安定して80点以上を取り続けるために。この夏休みの間に「絶対に」やっておくべきアクションプランを、英語と数学に絞ってお話しします。
【英語】3つの基礎を叩き込もう
英語は一度でも「50点以下」を取ってしまうと、そこから自力で浮上するのが極めて難しい教科です。
積み木を重ねるように進むため、下の段が崩れていると上に何を乗せても崩れ落ちてしまうからです。
夏休みの間に絶対にできるようにならないといけないのは、たった一つ。
「be動詞」「一般動詞(現在形)」「canの文章」の3つを、頭の中で完全に整理し、使い分けられるようになること。
なぜこれほど基礎にこだわるのか? それは、「3人称単数現在形(三単現のs)」と、「過去形」が押し寄せてくるからです。
私はテニスをします(I play tennis.)
彼はテニスをします(He plays tennis.)
これらの違い。
疑問文になったときの「Do you〜?」と「Does he〜?」の違い。
ただでさえ「be動詞」と「一般動詞」の区別があやふやな頭に、この「主語によって形が変わるルール」や「過去形」が放り込まれると、完全にパンクします。
結果として何が起きるか。
理解することを諦め、なんとなく単語の最後に「s」や「ed」をつける。
習っている文法事項をわけもわからず書いてしまう。これが、英語が苦手になった生徒のリアルです。
この状態に陥る前に、基礎の3つのルールを叩き込む。
それができるのは、学校の授業がストップするこの夏休みしかありません。
【数学】四則計算の完成と負の遺産の清算
次に数学です。数学は2学期以降、方程式や比例・反比例が終わると図形分野に入っていきます。
図形はそれまでと大きく毛色が変わるため、「一度つまずいたら終わる」という絶望的なダメージは受けにくいかもしれません。
しかし、この夏に計算の基礎を固めておかないと、2学期の方程式や2年生以降の学習で苦労することになります。
ではなにをやるべきか。
「四則計算と文字式のルール」を正しく処理できるようになること。
- マイナスが並べばプラスになる感覚( 例: 5 – (-3) = 8 )
- 乗法・除法(掛け算・割り算)は、加法・減法(足し算・引き算)より先に計算するという鉄則
- 2乗の計算における符号の違い( 例: -2² = -4 と (-2)² = 4 の違い )
- 文字式のルール( 3x + 2x = 5x だが、3x × 2x = 6x² になることの理解 )
そしてもう一つあります。
数学の文章題でつまずく原因の多くは、実は中学校の内容ではなく「小学校の算数の抜け」にあります。
「割合(20%引きは元の値段に0.8を掛ける、など)」や「速さ(道のり=速さ×時間)」の概念。
ここが抜けていると、方程式の式を立てることすらできません。
この小学校の「負の遺産」を清算しておくことも、夏休みの必須アクションです!
無料ドリルからはじめよう
じゃあ、具体的にどう勉強すればいいのか。
高価な教材を買う必要はありません。
インターネットで「ちびむすドリル」や「すたぺんドリル」と検索してみてください。無料で素晴らしい学習プリントがたくさん公開されています。
ほかにも「英語 無料プリント」などで検索すればいくらでも出てくるでしょう。
英語の基本文法、数学の文字式、小学校の割合や速さ。
該当する単元をプリントアウトして、徹底的に反復演習する。やるべきアクションはこれだけです。
教材の質としては、これで十分すぎるほど基礎は固まります。
……ただ、ここで一つ、とても重要な現実をお話しします。
この無料のプリントを何十枚か印刷して机に置き、「夏休みの間にこれやっておきなさいよ」と伝えて、毎日自らコツコツとやり抜ける中学生が、果たしてどれくらいいるでしょうか。
朝はダラダラと遅くまで寝て、起きてもスマホやゲームばかり。
「早く勉強しなさい!」
口うるさく何度も言って、ようやく不機嫌そうに机に向かう。
でも、よく見たらただ答えを丸写ししているだけだったり、丸付けをして間違えた問題を「ふーん」と眺めて終わりの「単なる作業」になっていたりする。
「なぜ間違えたのか?」
「どこで符号をまちがえたのか?」
「なぜここはareではなくdoなのか?」
そこまで深く考える習慣がなければ、何枚プリントをこなしても実力には結びつきません。
もし、そんな姿が目に浮かぶのなら。「平均点取れてるから、まあ家で少しやらせればいいか」という考えは、今すぐ捨てたほうがいいかもしれません。
勉強は「何をやるか」も大切ですが、それ以上に「どうやるか」「最後までやり切れるか」がすべてです。
「うちの子、家では全然勉強しないな」
「親が言うと喧嘩になるばかりで、とてもじゃないけど自分から復習なんてしない」
このように感じるのであれば、そろそろ「環境を変える(=塾などを検討する)」タイミングです。
無理やり家でやらせようとして親子関係を悪化させ、何も定着しないまま夏休みが終わり、2学期のテストで英語が30点になってから……「え、塾行かないとやばいかな?」と焦り始めても、そこからリカバリーするのは本当に、本当に大変です。
夏休みの約1か月間は、想像以上に短いです。
手遅れになる前に。そして「平均点」という言葉に安心してしまう前に。
ぜひ今日、お子さんの勉強の様子と、これからの環境づくりについて見直してみてください!