合格最低点と得点調整について解説!【大学受験生必見!】
2022年度の受験もそろそろ落ち着いてきました。
次はいまの新高校3年生や、浪人を決意した受験生の勝負の1年がスタートです。
さて、みなさん志望校は決まっていますか?
志望校が決まっている人は過去問を解いたことがあるでしょうか?
イエスの人は大変素晴らしい!
ノーの人は志望校の過去問を1年分だけでも取り組んでみてください♪
この時期なら点数は何点でも構いません。
傾向やレベル感を肌で感じて、なにをやればいいのか、今の自分にどんなチカラを足していけば合格に近づけるのか考えられれば十分です!
さて、今回はもちろん新受験生に向けて「過去問を解こう!」という話で終わり……ではありません。
過去問を解き終わったら採点と解説の熟読と、わからなかった問題の解きなおし……
それでオワリですか!?
過去問カコモンですよ!
そうです!自分がこの調子で合格出来るのか、合格最低点(=合格点)を見ますよね!みたいですよね!
ここで合格最低点を具体的な大学学部を用いて見ていきます。
同志社大学商学部なら全学部日程で375点、学部個別日程で396点。
龍谷大学経済学部なら前期日程スタンダード方式で205点。
※パスナビより引用。どちらも2021年度データを参照しました。
今回はこの「合格最低点」について「真実のお話」をみなさんに伝えます!
合格最低点と得点調整について
合格最低点はウソなの!?
過去問を実際に解い合格点を見て
「あれ?これ受かるんちゃう?」
「この点数ならいけそう!」
こんな風に思いませんでしたか???
残念ですが、この考え、今すぐ捨ててください!
赤本やパスナビに記載されている点数を一見取っていても落ちる受験生は実は沢山いるんです!
「そんなん知ってるわ!」
というキミは今すぐ勉強に戻ろう!
「えええええええええ!」
「なんでやねん!」
と驚いたキミは最後まで読んでね♪♪♪
きっと役に立つ情報です!
「合格最低点を取っているのに不合格の人もいるならあれはウソなの?」
全くのウソではありません。しかし、そのまま鵜呑みにするのは要注意です!
「得点調整」が行われるているかもしれませんよ?
得点調整ってなんぞや?
得点調整を一言で説明すると、科目間の難易度の差による不公平をなくすために行われる仕組みです。
うーん、難しいですね……
具体的に例を挙げて説明します。
英語・国語・選択科目で私立大学を受験する場合を考えます。
※選択科目は数学or社会科目です。
結果、日本史の平均点が70点、
数学の平均点が50点だったとします。
この場合数学で受験したら不利に感じませんか?
選択科目で数学を選んでいてあと数点で不合格に成ってしまったとしたら……?
不公平だと思ってしまいませんか?
この不公平さを無くすために出来たのが「得点調整」というシステムなんです!
カンタンに説明すると、
日本史の平均点が数学よりも20点高いから日本史の点数をさげよう!というのが得点調整のシステムです。
※実際はこれ程単純ではありません!
次は得点調整の計算方法について紹介します。
得点調整の計算方法
得点調整の方法を3つご紹介しますが、詳しく知っておく必要はありません!
①中央値補正法
中央値を50点や60点に換算し、それにあわせて調整する方法
②分位点差縮小法
平均値を50点や60点に換算し、それにあわせて調整する方法
③標準得点方式
標準偏差をそのまま得点にする方法
計算方法を知る必要は無いですが、志望大学の受験で得点調整の有無についてはHPなどで確認しましょう!
※大学によって全科目得点調整をしたり、特定科目にだけ得点調整を行うことも!
得点調整を考え合格最低点を見る
京都産業大学の法学部法律学科を例に挙げます。
2021年度の合格最低点を確認すると300点中の185点とされています。
※一般入試入試の場合です。
公開されている合格点は、得点調整後であることが多いため、得点調整される前の点数「素点」で何点取ればいいかで考えます!
※「素点」は調整前なので自己採点の点数です。
大学や方式・日程によっても異なりますが、記載されている点数の1.1倍~1.2倍が合格最低点だと解釈するようにしてください。
先程の京都産業大学の例で計算すると、
185×1.1倍=203.5点
過去問演習の際はこの203点以上を目標に取り組みましょう!
前年と比較して受験生が激増した場合や日程・科目間の難易度差が大きくなる場合以外であればほぼ合格可能です。
ただし、合格最低点は直近1年だけでなく。最低3年分は目を通すようにしてください。
合格最低点の1.1~1.2倍の点数を普段から取れる実力が身に着けば得点調整を受けて点数が下がったとしても安心です。
また、当日思わぬトラブルが発生しても余裕を持って対応することも出来ます!
今回のまとめ
今回は受験生向けの内容として
合格最低点の真実を紹介しました!
赤本や大学HPに表記されている合格最低点を目標に勉強をするのではなく、得点調整を
考え合格最低点の1.1倍~1.2倍の点数を目標に取り組みましょう!